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2016年 春

2016年 春_c0059462_21503953.jpgブログを読んでいます、という方が立て続けに店にきてくださって、かなりの放置状態に恐縮してしまいました。わたしにとってもしばし振り返られたり、ゆっくりと伝えられる感じが好きで大切な場だったのにね…。
改心して、ひさしぶりに書こうと思い立ちました。
おひさしぶりです。

前回書いたのは、昨年の9月。
新しい年がとっくに過ぎて、ただいま4月。またあっという間に9月がくるのでしょう。

近況はと言えば、4月中には…と新しいメニューに取り組んでいるところです。いやもう、3月くらいから考えて準備しているわけですが、その一歩の歩みが鈍くて。
GW明けあたりから、そろりと変更しようと思っています。お客様にも店にも、馴染んでくれるメニューになったらいいなぁと、店主はただいま少しばかりどきどきしながら作業しているところです。

そしてそして、ここ数日ほわっと暖かくなり、桜の季節まっさい中になってます。恒例の桜パフェが出遅れておりますが…、今週末から始めます。
お花見の帰りにでもぜひ立ち寄ってくださいませ。



・・・とfbの投稿ならば、ここらへんで書き終えるのがちょうどいい具合なのですが、blogなのでもう少し(長文癖はあいかわらず)。


先日、といっても4月の初めですが、『情熱大陸』という好きな番組にとてもすてきな人物が紹介されていました。大手新聞社を退職しフリーランサーとなった稲垣えみ子さんという女性。
「平均寿命の半分を過ぎたころから、来たるべき死に向かい、閉じていくこと、手放すことを身につけなければと思うようになりました」。そのための助走として会社生活に区切りをつけましたと。それまでは「得ること、拡大することばかりを考えて生きてきた」が、3.11の経験がその気づきになったと紹介されていた暮らしぶりは、ほんと、彼女曰く「大変なギアチェンジ」。
その価値観の有り方に、わたしはとっても感じ入りました。
わたし自身、百閒を始めた時、「人生後半、いろいろ後退していこう」と思ったことを思い出しました。
後退というと妙かもしれませんが、過去から学んでいこうという意味で。不便をいとわず、手をかけること、自分にも、物事にも人にも向き合いながらゆっくり進んでいこうと。
番組を見てはっと思い出しました。
『情熱大陸』は4月の念頭に、こういう価値観もあるよと次の世代に伝えたかったのだなあなんて思いましたよ。やるなぁ、『情熱大陸』。
この不安が蔓延し低迷した時代、自分の中の「大事」を見つけることは、とっても大切なことですよね。

日本はまた大きな災害を受け、大変な事態を経験しています。ほんとうにいろいろと考えることが多い日々ですが、自分なりに今出来ることを考えていこうと思っているところです。









# by book_cafe_note | 2016-04-26 21:58